エントリーシート(以下、ESとする)は企業との選考におけるファーストコンタクトとなります。
説明会にいくら参加しようと、ここで落とされてはなんの意味もありません。
心して取り組むようにしましょう。
①ESの重要性について再認識を
だいたいESの締切日は重なってやってくるものです。私の場合は、第一次締切日が2月下旬から3月上旬に固まってきました。
その時に、予定が立て込んでいるからと入ってESの内容を吟味せず蔑ろにするのはいただけません。
なぜなら、ESは選考中ずっと参考にされるからです。面接の時、面接官は資料を持っていますがその中に当然ESや履歴書も含まれます。
そう考えると、ESの出来の善し悪しは面接の結果まで作用するということになります。
そのことを念頭において、ESには真摯に取り組むべきだと言えるでしょう。
②ESを知る
ESといっても様々な種類があります。外資は英語で書かせてくることもあります。
また、マスコミ・広告などはほんとに特殊なテーマを設けてくることもあります。メーカーも大変個性的です。
一方で金融はとても一般的で、ある意味練習するには丁度いいでしょう。
では、一般的なESの設問とはみなさん分かるでしょうか?
それは、自己PR・学生時代頑張ったこと・志望動機の3つです。
経験則では400字制限というのが群を抜いて多かったですが、次いで200字、800字、600字の順に数は多かったです。
また、最近では手書き指定のESは減っているようです。私は3回のみでした。
さらに、郵送でESを送るというケースはもっと少なく、私は1回しか経験しませんでした。
③ESの書き方
人によって文体は様々でしょうが、参考として私の書き方を提示させていただきます。
私はいわゆる固い文章で面白みがないESを書いていましたが、ESで落ちたことはありませんので無理に個性を出す必要はないと思います。
【1】 結論→具体的な経験→(それを活かしてやっていきたいこと)の順に構成する
日本人の脳の構造は、どうしても具体的な経験→抽象的なまとめ(つまり結論)という流れを好むようです。
ただ、それでは一瞥して何が言いたいのかわかりづらいですよね?
ですから、意図的に結論を先に持ってくる必要があります。
例えば、『私は大学時代~に力をいれました。特に、~の時は~ということを経験しました。以上の経験で得た~を活かして貴社で活躍したい』
というような感じです。
【2】 具体的な経験の中に困難を克服した経験を盛り込む
プログラム.5でも述べましたが、困難を克服した経験は非常に重要です。
挫折から如何にしてそれを乗り越えてきたかを人事は知りたがっています。
働くというのは挫折の繰り返しでしょう。その中で、精神を強く持って打ち勝っていく人材が好まれるのは自明だろうと思います。
【3】 制限字数に対応するには?
先にも述べましたが、制限字数が400字のこともあれば200字、800字、600字のケースも有ります。
だいたい、400字のことが多いのでまずそれに対応した文章を【1】を応用して書きます。
それを、コンパクトにすることで200字は対応できるはずです。
問題は800字・600字ということになると思います。400字を徒に伸ばそうとすると冗長な感じになりますし、まとまりに欠けます。
つまり長い文章から、それのエッセンスを抜き取って短い文章を作るほうがいいと思います。
そこで、私は800字のESを作成するにあたって中にコンピテンシーを盛り込むことをおすすめします。
コンピテンシーといきなり言われても分からない方も多いと思います。
ただ、コンピテンシーに関する本は採用面接官の多くが読んでいる言われます。
なので、ここで私が説明するより実際に読むべきです。面接官がどういう所に着目しているか分かれば、それを盛り込めばいいわけですから。
実際に私は、『コンピテンシー面接マニュアル』という本を読みました。
面接の本ですが、面接ではほぼESの内容を言うのでESを書く前に読むのがベストでしょう。
つまり、まとめると400字+コンピテンシー要素=800字にします。それから、コンパクトにして600字にするという流れにすればいいでしょう。